説明
読めば自然と背筋が伸びる
暮らしに禅語の教えを見つけ出す、短い日常のお伽話。
米寿を迎える母親が実の娘に思い出として話した、茶道や人生を通じて得た学び。娘はその学びを基に、短いお伽話を一つひとつ紡いでいった。
茶道や禅語の心で描かれる物語が、読者の気持ちを凛とさせる短編集。
私が娘に、私の学びを話すと、娘はその学びを基に道の教えとしてお伽話にしてくれました。
私もそろそろ米寿を迎えます。
子どものころから続けている茶道をはじめ、奥様ルポとして新聞記事の執筆、着付け教室の講師、農業大学校の着付け・茶道講師、などを経験させていただき、いろいろなことを恩師や先生方から学んでまいりました。そして私の学びを子どもたちに話すことで、それがお教えいただいた先生方のお考えに近づくための道標になればと思っております。
私「おさこ」の話を基に、娘の「りか」が架空の物語としてまとめましたので、「大迫利伽(おおさこりか)」という筆名にいたしました。
――原案者 山下宗長による「まえがき」から抜粋
収録内容
- はじめに ― ミチオシエ ―
- 初音 ― はつね ―
- 突然の来客 ― とつぜんのらいきゃく ―
- 素直 ― すなお ―
- 耳打ちの教え ― みみうちのおしえ ―
- 読めないお軸 ― よめないおじく ―
- 本当の手土産 ― ほんとうのてみやげ ―
- 幻の十三段 ― まぼろしのじゅうさんだん ―
- 建水の心 ― けんすいのこころ ―
- 各話に登場した禅語
- あとがき
上製本(ハードカバー)/A5サイズ/令和4年(2022年)初出版
ISBN:978-4-9912762-0-0
国立国会図書館書誌情報:https://id.ndl.go.jp/bib/032440236